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概ね日付が変わる頃書いているので昨日と今日の境目がおかしい。幕末と人形と文学的な何かを愛している。
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笠間に行ってきました。
各駅停車でごとごとと……我ながら良くやるなぁ……
笠間駅についたら、取り敢えず自転車借りました。出てきた自転車が偶さか自分が乗ってる自転車フォビドゥン号と同じタイプでなんか笑えて来ました。そういうことってあるんですねぇ……
んで、その自転車に乗って先ずは目指せ図書館。(ぇ)
普通の観光客はついて早々自転車かっ飛ばして図書館なんざいかねぇよなぁ……と思いつつ、到着。え、ちよっと何ココ、すげぇ綺麗なんですけど、なんだこの入り口、すげぇ最新設備っぽい……!! とどぎまぎしつつ、無事茨城史林を入手。結構面白いこといろいろ書いてありました。コピって貰ったので、また今度ゆっくり読みます。んで、図書館のロビーみたいなところで丁度笠間藩主の書を展示してあったのでまた舐めるように見る。君あり、父あり、老母あり、でしたか。贈友談話に書いてあったのは。主ですよ、君ですよーっ!! と勝手にテンション駄々登り。
上がったテンションのまま物見櫓を観に行って、取り敢えず行けそうな所まで自転車引き摺りつつ山を登ってみるも、山道を歩くには些か装備が心許なかったのと、蜂が多かったので下屋敷跡までで断念する。でも、この公園辺りでも十分満足できるくらい遊べました。歴戦の勇者な風格の黒猫ちゃんがいて、遊ぼうと手を伸ばすも視線で威圧されたりとか。100年200年では、山は変わらないのでしょう。下屋敷跡、ということは相馬さんも来たに違いない、こんな景色観たに違いない、と妄想して楽しんだり。近所の子どもらしい男の子が水鉄砲片手にトンボ捕りに励んでいるのを観ながら、相馬さんってどんな子どもだったのかなぁ……と空想したり。いえ、なんかああいう集団の中にいるから「温厚で真面目」なのであって、世間一般から観たら実は相当破天荒な人だったりしたら面白いかなぁ、なんて思いました。ああ、そう言えば頑固なまでの常識人は最早非常識、なんてセリフもありましたっけ。
一日ずっとよく晴れていて、暑いには暑かったですが、空気が乾燥していて気持ちのいい場所でした。風がね、しけってなくて、すごく気持ちいい。よく耕された土と山のにおいがした。この風を相馬さんも以下略。
そんな風に暫く妄想に耽ったあと、折角なのでお稲荷さんにお参りして、きつねそばを食す。うまうま。
そいで、自転車を返して帰りました。帰りも各駅停車でごとごとだったけど、グリーン車に乗ったので快適。それでもなんとかって特急使うより随分安かったので、こんなものかと。

んで、色々調べてる内に知ったのですが、笠間城址って結構有名な心霊スポットらしいですね。まあ、そんなのは望むところなので、どうでもいいんですがちょっと不思議なことがありました。
私、少々子どもっぽいといいますか夢見がちでお恥ずかしいのですが、島田の魁さんのように首からね、お守り代わりに下げてるんです。いえ、戒名ではなく、歌を。土方さんのではなく、相馬さんのね。「さながらに」っていうアレ。自分で紙に写して布で包んで縫って……ってしただけなのですけれども。
普段はちゃんと服の下に隠れてるんです。襟ぐりが広いものを着ていても、押し込めば押し込まれといてくれる。
なんですけれども、今回笠間にいる間中、何度戻してもそれが外に出てくる。
結局途中で諦めてしまわなくなって、上野につくころふと気付いて仕舞ってみたらもう出てこない。今もちゃんと部屋着のなかに収まってます。
特にどうということもないけれど、ちょっとした不思議。ともあれ、楽しい小旅行でした。
なんかすっごい日に焼けましたが。
まあ、夏だし良いよね。

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それにしたって、最近、書いてないなぁ……
いや、手書きでは書いているのだが、PCに向かって校正&清書というのをさっぱりやっていない。
ついに手書きしてるノートに赤ペン修正まで入れ始めたって言うのに、やっぱりPCに向かっての作業をしていない。
なんだかなぁ……
もう少し頑張りましょう、のハンコでも押しておこう。

『夏目友人帖』を観た。
いや、折角なのでモノクロのついでにワンセグくんにお願いしておいたのだ。
妖怪が玄関でごめんくださいしてるところが、なんかもう思わず噴出したくらい怪しくて面白かった。
そこだけじゃないけれども、あんまりいろいろ面白いもので、ついつい漫画をどさっと買ってしまった。六冊しかないしいいよね、って思ってみたけど六冊は「しか」じゃなくて「も」のような気がしなくも無くも無い。
そしてもふもふと読む。
我が家の一番人気はニャンコ先生……ではなくて、ミスズさんだった。いや、可愛いよ、あの人。いや、人? うん、まあ人称代名詞としての人ってことで。なんか違うな、まあいいか。
意外とすぐ手の出る夏目少年も可愛くて好きです。

角川文庫60周年の、あの作家さんが編集長やる企画のヤツ。
京極夏彦の、あの限定カバーのバージョンが近所の本屋でこそっと山になっているのを発見して思わず衝動買い。怪談のヤツ二冊と百物語全部と、あと安吾のと髑髏なんとかってのと買った。友人帖買ったのとはまた別の本屋だったわけなのだけれども、どんだけ妖怪大好きなんだ、みたいなラインナップになった。お陰でこれから読む予定袋が妖怪本だらけだ。息吹きかけたら何か生まれ出でそうな、そんな雰囲気。でも悪い夢は観なかった。
ま、夏だからね。日本人の夏だもの、怪談くらいしなけりゃね。
それは兎も角として、今年の100冊は角川気合はいってるなぁ……さすが60周年。ポスタもパンフも格好良くて素敵。「読みたくなるまで遊んでろ」ってキャッチコピーが一番好きです。誰が考えたのかしら。ってゆーか、フェア終わったら、どっかからあのポスタ貰えないかしら。
毎年、夏の百冊は楽しみです。
大体半分くらいは定番、というか似通ったようなラインナップですが、入れ替わりもありますし、前年には別にいいか、でスルーしても今は読みたい、なんて本もあったりなんかして、毎年まあ大体発表されたののなかから10冊、20冊ばかし買って読んでるかな。学生時代はそれでも夏休み入って7月いっぱい持てばいいほうだったのですが、今年は読みきるのにもう少しかかるかな。買ったものの放棄してた京極堂シリーズも何やらまたむくむくと読みたくなってきたし。
まあ、ゆっくりやっていこう。

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……
国立国会図書館に行ってきました。
『蝦夷錦』と『茨城史林30号』を探しに。
前者は比較的あっさり見つかったのですが(でも出てきたのが思ったより古そうな装丁で一瞬これは素手で持っても構わないものなのだろうか、兎角直前に手しっかり洗っといて良かった、とは思った)『茨城史林』に関しては、何故か30号だけが存在しない、というこの事実。うみゅみゅ……と思いつつ、雑誌カウンターのおにーさんにすっごい謝られる。いや、あの却って申しわけない……
それでそのおにーさんが言うには、総合案内のカウンターでどこか別の図書館で所蔵しているところがないか調べてもらえるそうなので、早速調べてもらうことに。すると幾つかの大学となんか国文学系の研究所にあることが判明。
「でも、県立図書館にはないんですね……不思議だなぁ……」
とは調べてくれたおねーさんの弁。
思わずですねー、と頷いてしまう僕。ウチの近所の図書館なんか、郷土史がらみの本うざいくらい置いてあるのに。そりゃあもう、こんなにいらねーよってくらいおいてある。もっと頑張ろうぜ、県立図書館! と思いつつまたしても蕎麦食って帰る。いや、あそこの食堂の蕎麦美味いんだもの。
結局一番簡単に読めそうなところで、所蔵しているのは笠間市立の図書館っぽいです。……やっぱし笠間行こう。もうすぐにでも行きたい気分。来週行こう、そうしよう、みたいな気分。気分だけだけど。(ぇ)
いえね、『茨城史林』に書いてある情報で僕が求めているのは当然相馬さんの情報なんですけれどもね。もう、これってそれこそウィキペディアから小説まで、相馬さん絡みだと大体使われてる資料じゃないですか。その分、どこまでがこいつの出典なのかがいまいちよく判らない。なので、中身が喩え全部知っていることだったとしても読んでおきたいのです。
そして、帰り際になかなか可愛いおじいちゃんに遭遇しました。
曰く
「ここ(国立国会図書館)のカード(利用者登録カードのことらしい)は持ってるんだけど、インターネットとかで予約しなくても食堂つかえるの?」
とのこと。
食堂でしたら食券買われれば大丈夫ですよ~と何とはなしに和みながら答える僕。いや、おじいちゃん。幾らネットでもそんなに万能じゃないってゆーか、そこまで幾らなんでもまだ頼ってないよ!! でも、面白可愛いおじいちゃんだったなぁ……

7月にも入りまして、暑いし湿気っぽいし祭りで外が煩いのでエアコンを導入しました。部屋に引篭りですよ、そ鎖国政策ですよ。そして、貪るように本を読む。とりあえず、『空の中』を読了し『クジラの彼』の中から『空の中』の続編、というか後日譚を読み(もうミキさんったら可愛すぎます、という感想に尽きる)『ラブコメ今昔』を読んで何故か猛烈に泣きたくなり(ホント何故)『スカイ・クロラ』と『ナ・バ・テア』を読みました。ちなみに昨日の夜から今日の16時くらいまでの話です。久々に「読んだ」気がしました。ふう、幸せ幸せ。

あと『篤姫』観た。
どうしよう、将軍が……! もう、この人可愛くて可愛くて……あああ、来週が怖いよぅ……
でもって、御代様の額の形が気になる今日この頃。あの、米神の辺りが、あの毛が……! なんでこう、あの凸の字みたいな形のまんまにしちゃうんだろう……つるっと丸くないと可愛くないと思います。折角可愛いのに、勿体無い……

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東京タワーを最近良く見る。
通勤途中から見えるのだ。お陰さまで、毎朝テンション高く出社している。
今日に至っては仕事中に開陽丸の写真がぽっと出てきてもう爆笑一歩手前の心持ちだった。いやいやいや……綺麗に撮ってもらえて良かったね、釜さん……

『峠』が終わってしまったので有川浩の『空の中』を読み始めた。うーん、なかなか。
この人の書く話って、得てして敵の得体が知れないよね。
いや、得体が知れないから敵なのか。
塩の結晶も謎の円盤も(まだ読んだ事ないけどザリガニ? も)良化隊も、みーんな得体が知れない。
検閲まで、僕の頭のなかでは十派一絡げ。
いや、UMAの方がまだ分かり合えるかもしれない……と結構真剣に思っている。少なくとも、歩み寄りの余地はありそうだ。
そして、やはり登場人物皆が可愛い。
読んでると笑ったり泣いたり凄くしたくなる、というのも特徴か。
電車のなかで読んでいたのだけれど、多分本読みながら一人百面相で怪しいことこの上なかったと思う。
しかし、『塩の町』の時は然程面白いとは思わなかったのに……化けたなぁ……

新しいお人形さんが欲しくていろいろ画策中。名前だけはもう決めた。(早いな)
多分またフルチョイスで……顔のモデルにするイラストも決まったのだけれど、問題はその顔がどのヘッドに当たるのかさっぱり検討がつかない、と言ったところだろうか。こういうのって、どうやって判断したらいいんでしょうね……正直なところ、同じ形のお人形さんでもちょっとメイクが変わったりするとそうだと判らなくなったりしているので……難しいものです。
しかし、行くなら行くで早くしないと……旅費で身代食い潰しちまうわ。

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なんというか、ストレスたまって死ぬかもしれない、と思った。
就職決めた基準は「毎日おうちに帰って本が読めること」だったはずなんになぁ……
いや、電車のなかで読んではいたけれども。
何はともあれ南部煎餅が美味い。
胡麻味が好きです。
落花生は、そんなでもない。
割れてるやつとか焦げてるやつとか詰め込んだ一袋200円とか300円とかで、大量に入っているやつが一番好きです。

司馬遼太郎の『峠』を読んでいます。下巻の半分くらいまで進んだところ。小地谷談判が決裂した感じのところです。会津藩がちょっとイヤな子。(苦笑)
そも、大野さんが出てるというので読み始めたんですが(だってこの人、どんな人だったかものすごく気になるんですもの。相馬さんの同僚さんですもの)、ここまで来てやっと登場したと思ったら三頁くらいで消えました。おーのさんっ!!! 待って待って、行かないで!!!! とこっちが大声上げたいくらいです。それにしたって、大声右仲って何それ、昔の人のネーミングセンス楽しすぎるよ。
上巻なんか、結構勉強してる感じでした。
継様がずっとお勉強ばっかりなさってるんで仕方ないんですけれども。
そう、珍しく主人公を気に入っております。結構惚れてます。格好いいんだなぁ、継様。勝手に継様なんてあだ名を奉ってみたりするくらいには気に入っています。
継様がどんな人か、何をした人か。これを読むまであんましよく知らなかったわけですが。
どうしたことか、逸話、のようなものは幾つか知っているものが御座いました。
夜道で敦盛歌ってたら、突然続き歌われた話とか。
あと、物凄く色里系好きなのに、それを禁止した偉い人がいて「かわいかわいと朝まで騒ぎ、今は愛想も継之助」って詠われたとか。特に後者の歌。なんか知らないけど、この歌は中学生くらいから知ってた気がする。どこで憶えたんだか……ちなみに、幕末だとも知らなかった。もっとこう、平和な時代の長閑な話だと思ってた。意外と切羽詰まってた。申し訳ありませぬ、継様。
今まで好んで読んできた話の人たちと違って。
継様は、いろんなこと考えたり、吸収しようとしたり、あちこち巡り歩いたりしてくれるから、なんだか新鮮。思えば小説ですら殆ど新選組オンリーしか読んだことが無いって言うのも視野狭窄だよなぁ……とはいえ、これ以上広げても手が足りない、というのもまた事実。

あ、あと『講談調朗読戦国シリーズ 真田幸村』なるCDを買いました。シリーズ、らしいです。次回は本多忠勝だそうです。朗読は石田彰です。次回は誰が朗読するンでしょうか。……じゃなくって。
歴史小説、時代小説なんかを読んでますと、まあ大概出てきますわな「講談を聞きに行く、或いは行った」話。ところが、私、不勉強なもので講談と言うのがどんなものなのかとんと検討もつかない。今でもやってるところはありますが、いきなり行くのは敷居が高い。(ってゆーかチケットどこで売ってんの……)CDなんかも無い訳ではないのだろうけれども、ぶっちゃけ探すのめんどくさい。そこでまあ偶然みつけたのがこのCDで御座います。(……折角なのでそれっぽく書いてみたら、なんか通販番組の口上みたいになりゃあがった)
いや、あの案外面白かったです、講談(調朗読)。なんというか、こうずっと説明みたいなのが続くもんと思っていたら、結構迫真の演技なのですね……ってくらい演劇要素があるんで、然程難しくもないですし。旧国名と位置関係、あとまあ有名所の武将名さえ抑えておけばあとは手ぶらでも楽しめる感じです。徳川方についた武将名などずらずらずらりと並べ立て、捲し立てる辺りがお気に入り。元号は適度な所で西暦に直してくれてる親切設計。「カリスマ」とかいう単語が使われていたりもして、多分昔の講談とは随分違うのでしょうが、兎角雰囲気は上手くつかめたかと思います。なるほど、これは楽しいです。なんや物知りになれたような気もしますし。歴史の授業とかも、皆こんなだったらいいのにねぇ……何があって、誰がいてってんじゃなくて、どんな誰がこんなことをして、その時彼らは!! みたいな内容の方がよっぽど楽しいのに。伊庭さんなんか、結構主人公張れるんじゃないか、と睨んでおります。多分ね、土方さんとか話がややこしくて長くて重くなりそうだから。からっと爽やか、でもちょっと哀しみ風味な伊庭さんとか、講談の主人公にはぴったりなんじゃなかろうか、と勝手な妄想を繰り広げております。

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10キロオーバー……た、多分……
昔の人って凄い……もう一日足痛くて起きられなかったもの。

と言うわけで、宮古湾海戦史蹟を巡る、宮古一人旅に行って参りました。0泊2日くらいです、いえー。
品川発の深夜バスで行きました。この行きのバスでお隣さんだった方がとてもいい方で……いろいろとお話させて頂いたり、帰りには見送りにまで来て頂いてしまって……とても良い経験が出来たかと思います。
朝、ついてまず朝一番の遊覧船に乗りました。船大好き♪
まあ、この遊覧船は海戦のあった場所にはほっとんどかすってすらいねぇ、状態なのですが。それでも、外っ側の方は回天航路に若干被ってるんじゃないかなぁ……と妄想。ちょっと寒かったですけど、海綺麗でした。薄ら緑がかっている感じだったのですが、ちょっと泡立ったりなんかしたりしますと、正しく浅葱色って感じで。おおお、青い、青いよ利三郎さん……! と一人でテンションが高いような……低いような。(おおお、と思った次の瞬間なんか泣きたくなってくる)
ただ、端っこの救命胴衣の箱の上に座っていたら鴎にばしばし叩かれました。……き、きあだん、鴎が可愛くないよ……しかもうち一回はダイレクトに風切羽で二の腕叩かれまして……おーい、君、それは大事なんじゃないのかい……? と思いました。
途中で月山という山がよく見えたのですがガイドをしていたおねーさん(水兵さんの格好だった!)の「山にかかる月がとても美しく見える事から……」という解説にものすごくにんまりしてしまいました。と、言いますのもこの山には中島登さんが潜んでいたという伝承があるそうで「月がとても美しいから「月山」なんて名の山に絵師が潜むなんて……浪漫!」となった次第であります。
船から降りるころになると、日も高くなりすっかり視界も晴れ渡ってなかなかの好天。あれ、天気悪くなるんじゃなかったのかなぁ……などと思いつつ、行軍開始、です。宮古市、浄土ヶ浜周辺には宮古湾海戦絡みの碑が多くあり、また各展望台(というか台場跡)からも戦闘のあった場所を眺めることができます。基本的には、土方さんの資料館で求めた小冊子を参考にしました。
特に勉強になったのは臼木山山頂付近にある碑でして……何故か甲賀さんでも榎本さんでもなく、土方さんの写真があるアレです……この文章とか地図とかまるっと写して持って帰りたい! って感じでした。結局、地図の方は四分割くらいの写真におさめ、文章の方は手書きだと時間が掛かりそうだったので携帯に朗読して録音しました。文明の利器万歳。ちなみに、この山、山頂に至る道は何本か在るらしいのですが、少々遠回りを承知で水産科学館の横辺りから入ることをお勧めします。そこの道は比較的傾斜も緩く、スカートに革靴という「お前海辺舐めてんのか」みたいな格好でも余裕でした。御台場展望台、龍神崎展望台、舘ヶ崎展望台までの道程は正直キツかったです。辿り着いたとしても龍神崎とかかなり草叢でしたし。まあ、ちゃんと海さえ見えればそんなものは取るに足らない瑣末なことで御座います。鼬が出るような道であろうが、お構いなしにざくざく歩きました。
浄土ヶ浜周辺を一通り歩き終わってから、マリンハウスってとこで昼食を取りました。磯そばなるものを食べたのですが(最近、蕎麦好きが嵩じてか行く先々で蕎麦食ってるような気が……)なんというか、とても海味でした。ふのり、だとおもうのですが。小豆色の形だけはひじきみたいな海草がとても海味。よく料理番組なんかで「磯の香りが」とか言いますが、そんな生半なもんじゃありません。どのくらい海味かと言うと、乾燥ネギですらネギくさいと避けたがるこの僕が、普通の生の白ネギが入っているのを気にしなかったくらいの海味です。
昼過ぎくらいに再び出発。
足がないので、頼るのは自分の足だけです。バスなんかもあるにはあるんですが、時間を気にしなきゃいけない乗り物は一日に一本(つまり帰りの夜行)だけで十分で御座います。海を左手に、正しく漁港、という雰囲気の場所をずんずん歩いています。途中、ところどころで立ち止まっては海を眺める。そしてまた歩く。この辺りは結構埋め立てられているらしく、戦闘があった場所は今の海岸線で考えると驚くほど海岸に近いのです。この距離で見えたら怖かろうなぁ……と思います。流石に迷うかな、とも思ったのですが「海をずっと左手に観ながら歩く」というのが結構いい目印になりまして、特に問題はなかったです。
そして、大杉神社、というところにも碑があり、またここからは戦闘があった場所を一望できる、というのでせっかくなので行きました。鳶の巣でした。でも、源氏山公園もこんな感じだよな……やつらは比較的話が通じる種族なので、怖れるに足らず、です。いや、賑やかで楽しかった。ちなみにこの碑の文字は東郷平八郎が書いたものだとか……漢文で、さっぱり意味がわからんのですが。もっと勉強せねば。下りの階段は怖かったのですが(急なもので)、確かに海が一望できました。
それからまたざくざくと歩き、市役所の辺りで曲がって、藤原観音堂、というところを目指します。勇ましくいきたいところですが、ここで夕立に遭う。うーんこういう崩れ方を期待していたわけではないのだけれども……と思いながら、休憩をかねて橋の下で雨宿り。傘も持っていたんですがめんどくさい。(えぇ)
藤原観音堂には小さなお墓があります。宮古湾海戦の後、流れ着いた首なしの遺体を弔った場所です。この遺体は利三郎さんの遺体とも言われています。案内文の利三郎さんの名前の後ろに「土方歳三の介添役」としっかり書かれているのが、なにやら可愛らしいような、利三郎さんらしいような……。ここまで来てふと思ったのですが、利三郎さんって死に際の説はかなりたくさんある方なのに、生存説というのはとんと耳にしませんよね。平助ですら生存説があるというのに。それがずるいとかどうとかいう話ではありませんが、なんとなく不思議だなぁ、と思います。そして、案内文に書いてあったこのお墓を建てて下さった方の「仏に官軍も幕軍もない」という言葉に絆される形で、官軍方の死者のお墓も訪ねてみよう、と思ったのですが……場所が判らずすっかり迷子。しかも、間違えた道というのがかなり急な下り坂で(つまり逆走しようと思えばかなり急な上り坂を登るしかない)結局諦めてしまいました。ごめんなさい、と振り返り振り返り、手を合わせることしかできません。この辺りは事前準備の拙さ、と言った所でしょうか……まあ、宮古行きを決めたのが十日前くらいだったので仕方ないか、とは思いますが。今度はもっとしっかり支度をして行きたいと思います。そりゃまあ、確かにこの戦闘で幕軍の人間も死にました。でも、それは官軍にしたって同じ、なのですよね。利三郎さんや相馬さんが斬り殺した人もいたはずなのです。なんだか、しんみりしてしまいます……改めて、彼らがしていたのは戦争なのだよなぁ……と。義とか誠とか、どんなに色をつけたとしても戦争は戦争なのです。そんな風に、思った次第であります。
さてさて。
予定より少々早かったのですが、駅前に戻り、バスを待ちます。結構な時間待ったので、持ってきていた『歳三往きてまた』を読んでいました。当地で読む宮古湾海戦のシーンの染み入ることと言ったらありません。でも、それより今まで気付いていなかった「島田さんにふっとばされる相馬さん」の図が可愛いやら可笑しいやら。もうほんっと頭からつま先まで不謹慎でごめんなさい……でも、島田さんにふっとばされたら痛いだろうなぁ……なんというか、肉体的にというより精神的にキそうです。
そうそう、藤原観音堂というところに行くのに橋を渡ったのですね。とても大きな橋です。その橋を渡っている頃、丁度海の方に濃い霧の帯のようなものがかかっているのが見えて「ああ、こりゃ確かに船も迷子になるわ」とか思っていたのですが、それは「やませ」なのだそうです。目に、見えるものなのですねぇ……

そんなこんなで宮古一人旅、とてもいい経験になりました。夜行バスは思ったより快適で、まあ元々移動時間は眠る主義というのもあるのでしょうがぐっすりでしたし、よき出会いにも恵まれ、天候も思っていたほど悪くなく……というか良すぎて日焼けしました。知ってたら帽子とか、もう1つ強い日焼け止めとか持っていったのに……
これからも、色々な場所を旅して行きたいと思います。

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先生、明日は無理であります……。

『風が強く吹いている』の漫画が明日でる事実を知った。
これはちょっと発売日には買えそうにもない。
明日からちょっと旅に……取材と趣味と実益を兼ねた旅に出るので。
仕事が終わってから、夜行バスに乗って、日曜の朝に帰ってくる予定。一泊しても問題なかったんだけど、取材した結果を纏めたいからね。強行軍もいいとこですが。しかも現地ではオール歩き。
行き先は宮古湾海戦の舞台です。
不謹慎なのは百も承知……じかんがないんです……(半泣き)
しかし、生まれて初めての泊り掛け……って言っていいのか微妙だけど……の一人旅が宮古になるとは思いもしなかった。
……これも、愛かねぇ……
ちなみに来月には会津、九月には函館に行く予定。
じゃあ八月には笠間に行こうかな。
新島にも行きたい。
上野にも行きたい……けど、上野とかはホント勝手に行けばいいって感じの近さだなぁ……半端に近くて、かえってあんまり行かないかもしれない。

……あ、『ヘタリア』のドラマCDキャスト出てましたねぇ……
イタリアさんは、なんか納得。
日本さんはちょっと意外。
ドイツさんは、予想外だったけど、ものすごーく、楽しみ。
まだ三国しか出てないのが残念。
やっぱり気になるのはオーストリアさんです。
らぶ。

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駅にでっかいLのポスターがぺたぺた大量に貼ってあるのを見た。
通りに出たら、もっとでっかいLに見下ろされた。
「これを観て今日もいい一日にしてください」
……だってさ。
なんか、微妙な……否、素敵な……やっぱし微妙な……笑顔で言われました。
うーん、いい一日になるかは判らないけれど、ありがとう、和んだよ。
でっかいポスター観たの、夕方だけどね!
うん、まずまずな一日だったと思うよ。

『黒龍の柩』読み終えました。
なるほど、柩、ね……ひつぎ。
この話の土方さんは、アレだろうか。この後、忍を連れた馬賊にでもなるんでしょうか。
最初、文章が淡々としていて面白ないなぁ……と思っていたのですが、割と楽しかったです。後半戦、山南さんもいないし、沖田さんもふっつりでなくなっちゃったけれど、その分鍬次郎さんが……! この話の鍬次郎さん、好きです。にやりって笑う鍬次郎さんにこの男はこの男で使い道があるだろう、って土方さんが思うところとかぞくっときた。怖いんじゃなくて、なんかそれは凄惨だけれど綺麗な光景だろうなぁ、と思うともうどうしようもなくぞくりとした。
あと、一さんにやっぱりちょこちょこって擬音を付けたい気分でいっぱい。
大抵の新撰組モノでは、一さんは年齢より年いって見えて、落ち着いているというよりかは何を考えているのかよく判らない、って感じのキャラ設定が多いと思うんだけれども。結構青くさい一さん。何と言うか、年相応に若々しい一さん。会津公大好きな一さん。
そんな一さんも大好きです。
女性関係、というか性描写が殆どないのも個人的には高得点。恋愛はあってもいいけどね、花が落ちるくらいの表現はあってもいいけどね。(鶏の血はぎりぎりセーフって感じだった)性描写はいらない。読んでても暇だもの。そんなシーン入れるくらいなら、も少し事件詰め込みやがれ、と常日頃から思っているので、程よくてよかった。
不思議なことに。
結末は判っている筈なのに、そう上手くいくはずのないこも知っているというのに。
なんというか、なんとかなるんじゃないか、と思ってしまうような。
そんな話でした。
相馬さんと利三郎さんはちょこっとだけ出てきました。
利三郎さんは名前だけ、相馬さんは一言だけセリフ有り。
ただ、なんとなくこれで島流しされた後の相馬さんは、土方さんの足跡を追い駆けて、真実に辿り着いちゃって殺される前に死んでやる、な勢いがあったりして……なんて変な方向に妄想しました。
これも、夢です。
(夢といえばなんでも許されるわけではありません)

そう言えば、先日源さんの事件簿を読み返したのですが。
ラストにずらずらっと相馬さんのことが書いてあって、この作者さん相馬さんのこと好きなのかなぁ……と思いました。往きてまたとか近藤勇とかの相馬さん(というか、相馬さんと利三郎さん)は結構いい描かれ方をしているしね。
源さんの事件簿も続いて欲しいなぁ、とは思っているけれども。
相馬さん主人公でがっつり書かれた秋山さんの小説を読んでみたいなぁ、と思う今日この頃。
具体的に、どううっかり恋しちゃったか辺りなんか……ねえ?

手拭い買いました。4本ほど。
濃いい赤地に黒で蝶々と牡丹の描かれた、ちょっと派手なのを一本買ったのですが、なかなか素敵です。お店で見たとき「春日さん……!」と思って購入を決定したのは言うまでもなく。
あとはひょっとこ柄ので、源さんとおそろ! とか。(事件簿のね)
それから、鬼灯模様のとキツネの嫁入り模様のを買いました。現行で使っているのは蝶々の柄なんか多いんですが、なんというか、こう……取り敢えず全部水通しして、まとめて干してみたんですが、妖しげな空間が広がっています。軍中法度に引っ掛かりそうです。

拍手

会社にて。
業務上、地名を読むことが多いのです。
読む、というか確認する、と申しますか。
それで、先日「富山」って出てきたのですね。富山県の富山。
当然、読みは「とやま」なんですが。
何を思ったか一日中ずっと「とみやま」と読んでて、夕方頃漸く突っ込まれて読み間違いに気付いた次第。
「とみやま」て。そりゃ人名じゃい、と自分で自分に突っ込みを加えたみた感じ。

『黒龍の柩』てのを読んでます。
上巻の半分くらいまで。
男くさい感じがするものの、やや淡々としすぎている印象。
ただ、山南さんとか沖田さんとかの心理描写にはなんかこう、くらくらする。
色、というか……なんか、うん。酔いそうな感じ。
山南さんの最期は。判った上で、殺すのですよね。それによって、ある意味互いに救われる。
単純に「実は分かり合っていた」とか「互いを大事にしていた」というのよりも、ぐっと切なく遣り切れない感じがして。沖田さんを宥める副長が……読んでいてこっちも泣きたくなります。
仕事をしている、という描写はあるものの、今のところあまり出番のない一さん。
土方さんが割とどっしり落ち着いた感じの人物に描かれていて、尚且つ沖田さんが弟(のような存在)だとはっきり言われているので、なんとなく更に年下の弟って感じがする。なんか、こう報告するときとかちょこちょこと側によって来て、ぼそぼそと話して、またいなくなりそうだ。そんな描写は欠片も無いんですが。なんだかそんなイメージ。

新・歴史群像シリーズの『幕末諸隊録』てぇ本も買いました。
表紙の人選に釣られました。
釣られ易い人間が、お給料とか頂くようになると碌な事になりません。
でも、今の僕に伊庭さんと大鳥さんの名前を並べて出されるのは、馬の鼻先に角砂糖ぶら下げるようなもんです。人参より効果ありそうです。しかもぱっと開いてみたところに星隊長の名前とかあったもんですから、これはもう即刻レジコースです。
ただ、折角なので軍装のところには額兵隊の軍服も入れて欲しかったなぁ……
で、これ読んでて思ったんですが。
利三郎さんって、星隊長と仲良かったんですかね。
なんか、利三郎さんの陣営に潜伏した、とか書いてあるし。
星隊長も、利三郎さんと春日さんの喧嘩を結構詳細に書きとめていたし。
……まあ、この二人の辿っている道筋を思うと、なんとなく意気投合はしそうだな……という感じはありますけれども。
やはり宮古湾のイメージの所為か、熱血漢でやんちゃで頑固で勢いがあり、ちょっとお頭の軽い感じに描かれる利三郎さんでありますが。
最近、なんとなくもっと無骨でぶきっちょで一途な子でもいいんじゃないかなぁ、と思い始めました。熱血、には違いないんでしょうか。不器用というか、言葉足らずな感じの。
まあ、所詮はただの妄想ですが。
変わりに意外と雄弁な相馬さんとか、如何でしょう。
現在描かれているパターンと丁度逆になる感じです。

箱館に行こうと思うので。
JTBに行ってきました。
……おねーさん、だからさ。おいらぁ、午前中には戻ってきたいから帰りは寝台特急じゃなきゃ困るっていってんの。ねえ、人の話聞いてる? みたいな展開になってしまって。
ってゆーか、なんでそんなに飛行機薦めたがるの、この辺りから羽田まで下手打つと半日潰す覚悟なんだから、めんどくさいだけでしょうか、と逆切れ寸前。
寝台特急の切符を買うのがめんどくさかったので、今回始めて旅行代理店なるものを利用してみた次第ですが。
……なんか、自分でやった方がめんどくさくないかなぁ……って思った次第。
人の手が入ると、やっぱり面倒くさくって仕方ないってば。
まあ、予算の半額くらいになったのは嬉しい誤算でしたが。
まだ行けるかどうか微妙な路線ですがね。(切符がね、取れるかどうかわかんないから、寝台特急の)
やはし、連休を利用してってのがそもそもの間違いなんですかね……めんどくさいなぁ。

拍手

旧暦だと、箱館総攻撃は丁度今くらいになるのでしょうか。
17歳プラスアルファな計算してくれるサイトがあるんだから、そういう計算してくれるサイトがあってもいいんじゃないかなぁ……とか。それとも、既にあるのかしらん。
蝦夷は……蝦夷はまだ寒かったでしょうね。
今日は我が家近辺もちょっと寒かったですが。
昨日、除湿は入れました。
毎年除湿をいれるようになると思うのですが、乾燥した畳って素晴らしい。

さてさて中村彰彦の『幕末を読み直す』という本を読みました。
ついにエッセイ集まで手を伸ばしました。今、僕はちょっとこの人の描く歴史のファンです。
……でも、東郷平八郎の話とかされてもよくわかんない……ひー、勉強しなきゃ。
歴史は好きですが。
どの時代の話、どの国の話をされても割と楽しめますが。
判るか否か、というのはまた別の話。
知らない時代、知らない人の方がぐっと多い。
エッセイは、幕末ネタも多かったですが、いろんな時代の話もあって楽しかったです。(武田信玄の部下をどうのこうのって話の時には、ああそう言えば八王子千人同心の説明でそんな話があったなぁ、とか)
青葉の笛の話とかは結構興味深く。確かに小枝の笛じゃなんか浪漫が無い。うつくしくない。そんな笛敦盛が持ってそうにない。
パックストクガワーナ? という表現には思わず噴出しました。
左旋回する時に右舷が下がる理屈がよく判りませんが、力学など考えるだけ無駄だ、僕には。でもよく判らないので、メモ用紙折って船作って持って椅子に座ったままくるくる回って実験してみた。虚しくなったからすぐやめたけど。

大体ゴールデンウィーク頃に始まる新撰組マイブーム。
入梅と共に明けるのが慣例ですが、今年はまだまだ続きそうです。
宮古湾も観に行きたいし、いたのかどうかは微妙な路線だけど笠間にも行ってみたい。夢見るあまり、お茶碗まで笠間焼きにしたい気分です。少なくとも会津には行くのだし、箱館にも行きたいし、小樽に行ったというのにあんまりそっちの方に興味を示していなかった二年前の自分を罵倒して切り倒したい気分です。……精々新さんの隠居先とか、そういう認識しかなかったからなぁ……あの辺りにも結構いろいろあるのですね……

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