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概ね日付が変わる頃書いているので昨日と今日の境目がおかしい。幕末と人形と文学的な何かを愛している。
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流石に三日連続で遊びに行くのは辛かったのか。ぎりぎり過ぎた起床時間で、池袋でダッシュするはめになりました。なんだか『デュラララ!!』の気分だった。うさぎさんはとうぼうちゅうだ。
間に合うかかなりぎりぎりの時間でつい電車内でキリキリしてしまったんですけれども「すべてさだめ」とか唱えていたら、なんとなく落ち着いた。ヌー強い。

と、言うわけで。
スタジオライフの『11人いる!』を見に行ってきました。念願の萩尾望都原作舞台です!
いやあ、面白かった。『11人いる!』だもの。面白くないわけがないんですが。
いや、ホントに。何度も読んでいるし、そう長い話でもないから台詞とか覚えてる勢いなのに、なんでこんなに面白いんだろう。ガンガの「俺が11人目だ」辺りの流れとか、何度読んでもはらはらする。11人目が本当は誰かなんて、知ってるのに。知ってるのに誰だか判らなくてはらはらするし、わくわくする。なんだろうね、この異様な高揚感は。
と、言ったところで以下いつものように箇条書。観に行ったのは、13日昼、ええとミザールの方、ね。

・王様はちゃんと姫カット。色は金なのか銀なのか。証明によってどちらにでも見える、不思議な色だった。あと、良い声だった。深く響く感じの演説っぽい綺麗な声。
・フォースがフロルと喧嘩するシーンでおたま叩き折る。多分事故。フォースがフライパンとおたまカンカン鳴らしながら出て来るだけでこっちは可笑しくて苦しいのに、勢い余って叩き折るとか、お前は私を殺す気か!
・やたらイケメンなアマゾン。……個人的にアマゾンって、狂言回しの三枚目のイメージなんだけど、舞台だとイケメン枠なんだろーか。頭ちっちゃくて、手足長くて、ちょっと目つき悪くて、細身だけどしっかりした綺麗な筋肉ついてて、正しくハンターと言った雰囲気。素敵だった。
・チャコ、トト、赤鼻の三人は仲良く三人でつるんでて可愛かった。楽しそう。
・タダはよくも悪くも完成されてる。優しげで真面目で、一生懸命で時々抜けてる辺りまで。よく出来てるけど、無難過ぎる。
・フロルも可愛らしくて無難な感じ。ただ、可愛すぎると言うか。最初っから「女の子」なのが気になった。女の人がフロルをやったらああなるのだろうな、と。男性が演じているにも関わらず、なのでそれはそれで凄いことなんだけど、フロルだぜ? よく出来てるけど、なんか違う。そっからすると、元気さんのあの未分化っぷりは凄まじかったなあ、と思う。今回のは、なんか、女の子が頑張って男の子らしくしてる感じだったかも。男の人なのに。ええい、ややこしいわ。あ、でもシャワーシーンはあそこまで脱ぐとは思わなかったわ。アマゾンが上裸でも全然平気でむしろ冷静に観察していたくらいなんだけど、フロルだと後姿でも恥ずかしいのな。ヌーじゃないけど、服着せたくなる。あなたはこんなことをしてはいけない、めにーる。まあ、露出度が上裸の比ではない、というのもあったのかも知れないけど。
・でも、タダとフロル二人できゃあきゃあ言いながら追いかけっこするシーンは可愛くて可愛くて、頭爆発するかと思った。ラストシーンもね。ほんとあの二人は可愛くてずっこいわー。二人並んでいると、何してても可愛いんだもの。
・話はほぼ完全に原作通り。手術シーンが飛んだくらいか。違和感はない。それで飽きの来ない作品ってのもなんか怖いね。とり憑かれてるんじゃなかろうか。
・まあでも忠実な分、舞台らしさには欠けている感じが。同じであればいいと言うものではない。でも、同じであって欲しい、と思う部分は人それぞれ。舞台化って難しい。
・ヌーと石頭は特殊メイクだった。ちょっと怖い。でも、判りやすくていいかも。見た目もかなり忠実だったかな。意外とカチューシャ率高ぇな、おい、と思った。フロルの赤いチュニックが可愛かったです。どんな生地使ってるんだろう。恐ろしく照明に左右されない、凄く鮮やかで綺麗な赤だった。そこにフロルのあの金髪の巻き毛がふわふわ揺れていてね。綺麗だったなあ。あと、アマゾンだけズボンがジーンズなのな。いや、いいけど。SFだよ、アマゾン。いや、それでこそアマゾン。
・終了後物販に、普通に役者さんが……しかも衣装のまま。びっくりした~。確認した限りではタダ、フロル、アマゾン、フォース辺りがいたかと。びっくりした。タダとかアマゾンなんかはいても別に違和感なかったんだけど、フロルとかフォースはなんか変だった。いや、キャラクター的にね。

あと、舞台本編とはちょっと関係ないんだけど、自分割となんか書くとき「たった一度の冬、たった一度の夏」的な表現が好きで、ついつい多用してしまうのだけれども、その原点がヌーにあることに気がついた。長い長い冬と短い夏。人生で、たった一度きりの季節。
切ない、ヌー、切ないよ!!
あと、ガンガのある種の諦観とか。今まで思わなかったけど、ガンガ……多分、王様なんかもそうだけど……は、諦めて、諦めて、それでもなお、諦めた上で進まなければならなかった人たちなんだなあ、と。
自分がサイボーグであること。
王様であること。
与えられた立場の中だけで、最大限に善く生き、選択しなければならない。でも、その癖それは個人の善良ではなく、公の最良でなければならない(王様は、多分最初から最後まで正しいんだよ。ただし個人としてではなく、王として。だから、集団と呼ぶには小さい11人しかいない試験中ではでくのぼうなんだ)。だから、フロルみたいに諦めないで、可能性を捨てないで、というか自ら手中にしようとする人は、とても眩しかったのではなかな、と。運命の他に、チャンスってのもあるぜ! ……まあ、実際支配者にそんなで動かれたらたまったもんじゃないので、王様は、まああの異様な頑なささえ消えれば、本当にいい王様になると思うのね。きっとなれるよ、王様なら。どうでもいいけど、王様とフォースの最後の握手のシーン泣きたくなった。だって隣同士の星なのに……あの約束は叶わないんだ……!

金曜日と土曜日にもいろいろあったのだけれど、それはまた今度。僕はもう疲れたよ……

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