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概ね日付が変わる頃書いているので昨日と今日の境目がおかしい。幕末と人形と文学的な何かを愛している。
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仕方ないから、薄紙に包んでダンボールにでも詰め込んでおこう。

桜庭一樹『道徳という名の少年』
まず手にとって、開いてみて。「うはー、絵本みたい!」と感動。惜しむらくは、中の紙がちょっとつやつや、光を反射するところか。文庫本に使うような紙やら、えーとタイトル度忘れしたんでアレなんですけど有栖川有栖の真っ赤な本のときの、あのがさがさしたような紙だったらもっと素敵だったと思う。桜庭一樹の本は、いつも装丁が綺麗で大好き。そもそも七竃が発売されたとき、表紙に一目惚れして買ったのが最初だったのだし。あの頃はお金もなかったから、ハードカバーを買うのには、なかなかどうして清水の舞台から飛び降りるような……いや、装丁の話ではなくて。でも、初出がWebだったことを考えると、結構重要なのかもしれない、Webの方は読んでないから、どうなっているかよく知らないけど。合間合間の絵は入っていないだろう。いても困る。さあ、貴方はどちらを選びますか? と言う問いかけのような気もしてきた。物語だけを楽しむなら、別にどっちでもいいのだけれど。本、ならばやっぱり綺麗に装丁してあって、の方がいいなあ。
中身は絵本っぽい……と言うか、童話のような語り口で読んでて気持ちよかったな、と。特に何時の何処(なんとなく、二つの世界大戦前後のアメリカっぽいような感じはしたけれども)というわけでもなく。むかしむかし、あるところに。Once upon a time. そんなノリ。そこまで昔ではないだろうに、何故か思い浮かぶのは西部劇とか大草原の小さな家シリーズのような風景だった。そんなこと一言も書いてないのにね。変な話だ。
年代記的な部分もあると思うので(多分これは、赤朽葉のときと同じ。ある一族の話なんだろう) 特にどこか好き、というのもアレな感じがしますが、お気に入りは「僕のかわりに歌っておくれ」 多分、一番短いパートかと思うんですけれども。でもねぇ、なんでだろう。なんか好きだな。何故か『壬生義士伝』が頭を過ぎった。

そんで、そう。今日、その電子書籍に関する記事を読んだのだけれどもね。なんでも、読んだ本でずっと手元に置いておきたい本がある場合は、その本をPDF化して保存しておく、という人の話。それって違法なんじゃ、とちょっと思わなくもない。PDF化だけならグレーゾーンか。配布したり、人に渡したりしたら黒だな。いやいや、そう言う話ではなくて。
資料なら、それもありかな、と私は思う。図書館とかでコピーしてもらうようなときも、紙でもらうよりPDFのデータでもらって、後で自分で印刷するなりそのまま読むなりする方が楽だし便利。データなら、名前さえちゃんとしとけば探すのも楽だしね。
多分そう言うことする人は、資料としてしか本を見ていないのだろう。読んだとしても、その物語自体を楽しまない。その後にやってくる学習効果を楽しむ。というか求める。それが悪いとは言わないけれど、そういう人と所謂読書家、読書好きとはきっと相容れないから、電子書籍と紙媒体の本の討論はずっとずっと続く気がする。つーか、そもそも普通にPC使うのすら、光が嫌で眼鏡必須な自分にとっては、それこそ紙自体が画面に出来るような時代でも来ない限り、電子媒体で長編読むのとか無理っす。最近気付いたんだけど、画面を使って文章を読むとひどく眠くなる。生まれて初めて本を読むと眠くなる人の気持ちを理解した。電池切れでそのまま突っ伏して寝てることならよくあるけどさ。読んでる途中に眠くなるって言うのは、今のところケータイとかでもそもそ読んでるときにしかないな。
個人的には、逆なら是非今より単価高くなってもやって欲しいな、と思った。確か、フランスだったかな。本を自分の好きな装丁にしてくれるところがあったと思うんだけど、そう言うの。電子で買って、気に入ったらその物語に似合うような装丁を自分で考えて、その通りに印刷してもらうの。表紙はこれ、字体はこうで、紙はこんなの。綴じ方も指定できれば嬉しい、和風な話なら和綴じで、フランス文学なら読むのにペーパーナイフがいるヤツで、とか。『はてしない物語』みたいに、この人の語りのところは色を変えてくださいましね。遊び紙もいれて、透かし模様の入ってるやつ。あと、栞のリボンはこの色で! とかなんとか。考えるだけでも、結構楽しいなこれ。ネット上とかでぽちぽち選んで、後日配送コンビニ受け取りとすれば効率的で現代的。でも、なんかそれっぽい工場とか古本屋の一角とかでモノクルつけてるようなおじいさんに面倒見てもらうのも様式美としては素敵かも。
……なんか、あれもこれも印刷してもらって、結局今より大変なことになりそうだけれど、自分の場合。それはそれでまた楽しいなあ、と思うわけです。意外と羊皮紙とか巻物とかがうけたりしてね。ははは、流石にないか。でも『源氏物語』なんかは、たとえ現代語訳でも、巻物の形していたほうが雰囲気あると思いませんか? むしろそんなんでたら買うわ。

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