否、先月のテンションが妙に高かったと言うべきか。
まあ、何せお祭があったしなあ。
これくらいの方が、通常営業なのかもしらん。
『新撰組隊長相馬主計の降伏』を読んだ。
変換一発で「降伏」とか出てくるネガティブゲイト全開なPCも嫌だけど、この場合「幸福」とか誤変換されると、いろいろと真逆すぎて涙でそう。そんな話。ちなみに、随分前に買って何がしかの理由で読まずに放置されていたもの。
と言うか、これは小説なの? それともよくある解説本・研究書の類なの? なんか、最初は普通に小説っぽいんだけど、段々ただの考察になっているような……ああ、そうそう。思い出した。小説だと期待して買ったらそんなだったから、がっかりして残りはすごい勢いで流し読みして、放置してたんだった。……じゃあ「読まずに」は間違いだな。何と言うか、PHP文庫とか、その辺の新書とか。そう言うレーベルで出てたら普通に楽しめそうだった。もうちょっと解説寄りにしてさァ。
土方さんに恨み節全開な相馬さんもめずらし……くはないか。森村新撰組に前例あるわ。どっちが先だか知らないけど。しかもあれはちゃんと小説で、普通に面白かったし。でも、どんだけ局長副長に恨みがあっても、相馬さんは利三郎さんのことだけは好きだよね。森村さんのでもそうだったし、コレでもそうだけど北上を決意したときに、恨みと共に利三郎さんへの友愛がある、みたいな描写があるし。どこ行っても、取り敢えずコンビ扱いだし。唯一違ったのが、司馬、と言うか『燃えよ剣』か。相馬さん好きになってから、あれはちょっとしたトラウマ小説ですよ。なんだかなァ……
最終的には、良くも悪くも、これ書いた人って学者さんなのねぇ、と思った次第。その割には私見入りすぎなような気がしたけど。其処を除けば、まあ普通の研究書の類かと。少なくとも、物語を期待して読むとすかされる。
あと、多分研究対象としての興味は好意以上なんだろうけど、感情的には嫌いな人がいるんだろうな。太郎さんの扱いとか酷すぎる……そんでも多分大鳥さんのことは好きなんだろうな、うん。あの人は本当に「にくめない」から。
そして、読んでて一つ気づいたことがある。
自分は、どうやら高杉さんに「市ィ」って呼ばれて振り回されたいのではなく。
戊辰戦争においての市ィの立場が羨ましいからこそ、「市ィ」と呼ばれたいらしい。
……何と言うか、この山田市之允と言う男が「五稜郭を落とした男」ならば、それは自分の憧れの人たちと最低限対等な立場であるわけで。
それが、その、凄く羨ましいと。
どうも、そう言うことらしいです。
(だから、秋山香乃の書く、何かに付けて市ィに妬心抱く山縣が嫌いではなく、むしろ親近感を覚えるのだろう、とも思いました。なんか、彼の描き方がちょっと、と言うようなレビューを幾つか見たんですが、そんな風には思わなかったもので。むしろあー、判る判る、と納得してばかりいたような)
まあ、なんだ、その。僕は割りと好きなものには従属したくなる性質なんですが。
この人たちに関しては、そうではないと判っただけ、健全だとは思う。
最近、妙なことにばっかり気付くなあ。前に突然SDの沖田さんが欲しくなって、最近その理由に気づいたんだけど、それはあの顔色悪い困り顔が富士山丸での「笑うと咳が出て困る」て言ってる顔に見えてきたから、だったし。
そうそう。
社内報見てたら、宝塚のチケットの広告が出てまして。演目が「虞美人伝」だったんです。ちっさい広告とは言え、流石宝塚、ってところで凄い綺麗だったんですけど(それでなくとも、中華衣装は豪奢で綺麗なものだし)、それに見惚れる前に大野さんが土方さんの亡くなった時に歌った漢詩を思い出して笑っちまいました。……だからなんで虞美人だったんだろう。未だに謎って言うか、永遠の謎だと思う。他の何が解決しても、こればっかりは当人が生き返りでもしない限り判んないだろうなあ……どんな詩なのか、最初は知らなくて、調べてみたら頭爆発しそうな内容だったのも、いい思い出。
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