行こうぜ、帝劇!
……と、ゆーわけでー……。
『レ・ミゼラブル』観て来ましたよ。
学校の授業の一環なんで、これからレポート書かなきゃなんないんだけど、それはそれ。いやぁ、まさか観られるとは思ってなかったので、幸せだった。格好良かったよ、小西マリウス。相変らず熱くてこっぱずかしい男だったけどな、マリウス。しかし、小西マリウスはなんかでかかった。180ちょいで、あれだけでかく見えるんだから、186ある郷本さんが舞台上に居てもでっかく見えたのは当然の仕様だな、と変なところで深く納得。
まあ、兎に角先生相手に小西マリウスの回がいいとかなんとか、恥を忍んで駄々を捏ねた甲斐がありました。
レミゼは有名な話だが、一応ネタバレ警報。
でも縮めない。
と、まあ喜び勇んで観に行ったはいいんだが、この話。フランス革命関係ではあるのだが、もう殆ど革命なんか終わっちゃってて、復古王制っての? つまるところ、あまり詳しくない時代なわけ。まあ、それはそれでいいんだけど(それなりに勉強してる時代だと、よほど面白くない限り面白くないので)、故に何がどうなってるのかちょっと判り辛かったり。夏休みってんで、子ども連れも多かったんだが……大丈夫だったのだろうか、彼らは。まあ、判らなかった部分は後で小説引きずり出して読むとして……。
さすがでかいミュージカルは違うわ。最近ミュージカルと言えばアニミュばっかで、なんとなくもっとお手軽なものだと思ってたけど(つっても、チープなんではなくて、言うなればライトノベルと一般文芸ってトコ。その境目は極めて曖昧で、口に出して言うのは難しいのだけれど、それでも確かに、どこかにはっきりとした違いがある)なんつーか、こう……パワー吸い取られた、感じ? なんかねー、帰ってくるときふらふらしてた。劇場から電車まではもったんだけど、電車乗ってからすぐ寝ちゃったし。駅から家までは、ふらふらとお気に入りの「カフェ・ソング」なんぞ歌いつつ、呑んでもないのに若干千鳥足。(迷惑だからやめなさい) カフェ・ソングはね、タイトルの暢気そうな雰囲気と内容とのギャップが好き。暗いもんな、この歌。
あと、ジャンバルジャンって、ほんとすげぇ力持ちだなぁ、と思います。
地下水路を、負傷して……って言うか、半分死にかけてるマリウス引き摺って逃げるシーンがあるんですが……これが、ね。舞台は全体的に暗転してて、ところどころにスポットが当たって、二人がちらちら姿を表すのですが、それでね。光が当たるたびにマリウスの持ち方(って言い方も変だけど)変わってるんですよ。ただ、抱えたままならまだ楽だろうに、多分上げたり下ろしたり、ですからね。パパ頑張れ、パパ! って感じで。天秤担ぐみたいに担いだり、粉袋持つみたいに持ってたり、普通に肩貸したりってのもありましたけど、おんぶまでしてましたからね。いや、大変だわ、パパ。
好演だなぁ、と思ったのはジャベール。良い感じに神経質で、なんかムカつくような、そうでもないような……そんな風情。ある意味頑固で一途なんだよねぇ、彼も。パパ・ジャンバルジャンとジャベールさんは、カーテンコールで仲良さそうで、楽しそうでした。最後の最後に、なんかこうぽーんっと格好つけたポーズとってたのが格好いいやらおかしいやら。マリウスはリトル・コゼットと手を繋いで歩いてました、そう言えば。
え、花束? とれるわきゃないでしょう、あの距離で。
あとは、やっぱりガヴローシュかな……うん。彼の最期はすごいよね……ホント。
可愛い故に可哀相な子だなぁ、と思うのです、彼を見ていると、常々。
そんな感じで、また歌いながら立ち去ろうかな。
ミュージカルを観た日は、そこで覚えた歌を口ずさみながらわざと長い距離を歩いて帰るのが、一番好きですよ。
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