ファンカスキャンパーズ009『君の先』を観る。
実に久しぶりの観劇。しかも友達と一緒。なかなかない機会。
お話は面白かった。やや身につまされる感じではあったけれど。
ややシュールめなのはいいとして、毎回微妙なトランスジェンダー的なものを扱っているのは、あそこのお家芸かなんなのかが気になるところ。まあ、好きな題材ではあるけれど。
舞台セットが面白かったなあ……幅は狭いんだけれど奥行きのある舞台らしくて、二階建ての小窓というか、シルバニアのおうちみたいになってて。なんか可愛かったし、無理なく別の時間別の場所がひとつの画面に収まっててすっきりしてた。一番最初のシーンが最後のシーンで、そこに向かって終結していく物語だったから、そういう判り易さって大事かもね。
『五稜郭秘史 紅蓮のごとく 仙台藩額兵隊・星恂太郎の生涯』(長い……)を読む。読破。
なんつーか、全体的にテンション高い。口調は時代がかった感じの、普通の(普通のってのも変な表現だけれど)時代小説っぽい喋りなのだけれど、なんというか、星隊長、すっごく感情の沸点が低いです……喜怒哀楽、すべてが。しかも土方さんに一目ぼれ……じゃない、男惚れ。いや、一目ぼれで男惚れ? どっちでもいいけど。懐かれてるなあ、副長……出てこないけど、これは確かに利三郎さんと仲よさそうな星隊長。結構可愛い。怒っても照れても酒呑んでも真っ赤になる星隊長。やっぱり可愛い。
ただ、ただね、隊長。
「今日はブラックだっ」
は、如何なものかと。
コーヒーじゃないんだからさ……じゃなかったらあんたら戦隊モノかなんかなのか、と。ガクヘイレッドとガクヘイブラックがいるんですよ、多分。いや、ガクヘイレッドとカラスブラックかもしれないけれど。仙台戦隊コウセンジャーとかつって。(そろそろやめとけ)
古くて印刷も荒いのですが、随所に写真が載ってるのも嬉しいところ。うあー、江差とかまた行きたいなあ……
榎本さんの国際感覚的な部分って、現代から見れば評価すべきところなのかもしれないけれど、そう言われれば徹底抗戦派として蝦夷に渡った人からすれば「冗談じゃないっ」ってコトになるのかもなあ、と再認識した次第。ちょっと新鮮な切り口だったわ。
終わり方が、凄く寂しい。星隊長、榎本さんを恨んで恨んで大嫌いで死んでいくのよね。その分きっとこの人は、国……日本でも、仙台藩でもいい。ただそれまで彼の生きてきた場所……がすごく大好きで、大事だったのだなあ、と思うと寂しくて、やりきれなくて。つらいですよ、なんか。
久しぶりに同人誌を通販で頼むことにする。久しぶりに為替を買う。送料のことを失念していてどうしよう。まあ、なんとかなるだろう。足りなければ明日も郵便局に行けばいいだけの話。
それにしても為替、高くなったなあ……

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