お昼休み(一時間)と帰りの電車の中(一時間)が最近の僕の読書タイム。家では調べ物したり、書いたりの方が多いのであんまり読まない。それでなければ流石に会社や電車のなかではちょっと憚りのある本読んでるし。
んで、秋山香乃の『獅子の棲む国』を読んだ。2日かかった。最初の日のお昼休みは郵便局に行っててフルでは読めなかったから、実質3時間半くらいか。ちょっと遅くなったような気がする。ふむ。
『獅子の棲む国』面白かったです。一さんがめちゃめちゃ可愛い。時尾さんの話をするとき「語るに落ちる」のは一さんのデフォルト設定なのか……真っ赤になっちゃって、ホント可愛い。秋山香乃の書く一さんがよく言う「おんやぁ」ってのも好きです。「おんやぁ」。使い道ないけど、意味もなく呟いてみたくなる。てか、このてれーっとした喋り方が好きだね。たまに見かけるけど、どの辺りの方言、言葉使いなんだろう。
あと、大久保さんと一さんのやりとりもなんか笑えた。大久保さんの喋り方、ちょっと外人の喋る日本語っぽかった。そう言えば斗南でも「言葉の壁」みたいな表現があったし、もうこの時代の日本語どれだけ方言激しいのかと。こういう喋り方だと、大久保さんが普通にいい人に見える、たまに。何考えてるかよく判らないし、根本的に腹黒いけど。
明治になってから10年ちょっとの話だけど、それだけでも政治がすごくごたごたぐだぐだしてたのはよく判った。会津復興の話なんかは結構知ってることとか多かったけれど、そっち方面は全然知らないことが多くて、読むの大変だった。大体岩倉使節団ってそんな長期海外に行ってたのかっつーか、早過ぎないかそれ、とか。明治時代のことはもっと調べる必要がありそう。でも、たかが10年ですでに不正だ汚職だの話になってるから、なんかやだなァ……教科書とかで習ってると、もっとこう煌びやかで、一本筋通った政治しているように見えたがね。内部は意外とごたついてたんだなあ……
あと、山川のお兄さんの方……あの人意外と若かったんですね。もっと年だと思ってた……戊辰のときに24歳なら、一さんより年下……? つか、なんかもうこの山川兄弟妹凄すぎる、いろいろと。
と、ここまでが楽しかった話。
斗南移住よりね、東北の、会津の人たちの西南戦争にかける意気込みが辛かった。その上で敢えて西郷の方に回った鉄くんも辛かった……一さんが鉄くん斬っちゃうトコなんか、思わずコートの襟の中に潜り込んだわよ、怖くて。なんつーか、複雑ですよね、この辺は。確かに「薩摩」は戊辰のときの敵ではあるのだけれど、それは政府だって同じコト。鉄くんは箱館まで行ったから、敵は薩長じゃなくて、明治政府って意識が出来てたのかなあ……複雑だ。
パニのえーじさんが出るという『その男』って劇が観たいです。4月だってのに既に前売り売ってるっぽいのが衝撃的ですが。でかいし高いしそんなものかな。
何しろ伊庭さんですよ、伊庭さん、伊庭さん! 役者さんの名前検索してみたけど、結構格好良かったし。大阪出身ってのがちょっと引っかかるところだけれど……趣味や特技みると、でもやっぱり凄い期待してしまうのだけれども。殺陣に加えて日舞! 踊り(ダンスじゃないですよー、踊りですよー)やってる役者さんの所作って綺麗で好きさ。
池波正太郎原作ってコトなので伊庭さんは多分、きっと格好いい。期待できる。
でも、ちょっと先過ぎて、予定が……給料日きたら考えよう。
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