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概ね日付が変わる頃書いているので昨日と今日の境目がおかしい。幕末と人形と文学的な何かを愛している。
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なんかもう書き付けとかないと、頭がパンクしそうで。
文章を書くって言うのは、僕の精神安定上、とてもよいことなんです。本当に。

LotRの時も大概フリークやってましたけどね。やっぱり、思い入れで言うと『指輪物語』よりも『ホビットの冒険』の方がずっと強いと思うんです。ずっと小さいころから、何度も何度も読んでて、ずっとずっと憧れ続けていた物語だから。こう言ってはナンですけど、指輪は映画やるからって読んだ部分も大きいんです。なんせ長いし。初めて読んだときはあの例のホビットについて、で挫折した口です。まあ、それはやっと二桁になった頃に挑戦した所為でもあるんですが。(ただ、ウチは児童書の類でも容赦なく完訳、出ていれば文庫で育てられる家だったので、能力的には大きな力不足ってわけでもなかったようにも思いますが) ホビットの方は映画なんかなくても読んでましたし、あとはっきりしたのですがどうやら8歳の頃みたいです、初読が。
だから、なんだろう。
そんなのの映画を観られるって本当に凄いことだと思う。しかも凄く出来がいい。おかげで地図も手に入ったし……あの感動はホント凄いですよ。レプリカだけど。本当に宝の地図を手に入れたような気分になった。地図見るの結構好きなんだけど、そもそも好きになったのはこの地図をずっと挿絵で見ていて憧れていたからなんだって思い出した。地図があれば、どこにだって行ける。そう思ってた頃の話。いや、今でも割りとそう言う想像はしますけどね。でも、もうその地図を覚えて公園で地面に落書して、冒険ごっこをしたりはしないでしょう? 頭か、精々ネットや紙の上で遊ぶだけ。でも、映画観て、地図を手にしてさ、思い出したんだよね。ずっとずっと、あの地図を見てた。いつか、ガンダルフが突然冒険に行こうって言いに来ても、迷ったりしないようにって。そう言えば、割と忘れっぽくてハンカチは忘れ物の中でも特によく忘れるものだったんだけど、ホビット読んでから忘れなくなったなあ。
だから自分が初めて中つ国に触れた年くらいの子供たちにこそ触れて欲しいのだと思う。でも、欲しいとは思うけど、無理に与えないで欲しいとも思うの。そう言うのは、子供が自分で手を伸ばすまで待って欲しい。私は、そうしてお仕着せのように与えられたものってイマイチ素直に楽しめなかったから。でも、手を伸ばせるような環境は与えるべきだと思うし、手を伸ばす子供には幾らでも与えて欲しいと思う。……僕は、本当にいい育て方をしてもらったな、って思います。手を伸ばしたら伸ばしただけ、本は与えてもらっていたもの。児童書って凄く高いし、僕がそう言うの読みたがっていた頃はウチの家計だってそんなに余裕があるような頃でもなかっただろうに。思えば、ボーナスの時期にはよく大きな本屋に連れて行ってもらって、山ほど本を買って貰っていたのですよね。ホビットもそうですし、福音館のシリーズや、エンデにムーミン、パディントン。そう言うものをいっぱい貰った。だから、この映画にもそう言うものの一端であって欲しいなあ、って思うわけです。別にこんなところでわざわざ書くようなことじゃないけどさ……だって、映画館にあんまり子供がいないんだもの。観に来ていた子は、誰もみんな楽しそうにしていたけれど。大抵が僕らの世代(恐らく10年前に映画から入った口) か、もっと上の世代(単純に映画が好きか、もしくはヒッピー文化な感じ) のお客さんの方が多くって。そう言うのもいいんです。でも、やっぱりこれは子供のために描かれた物語だから。大人はもっと、子供たちが手を伸ばせるようにしてあげた方がいいと思うんです。LotRの前日譚とか、ここから始まった、とか。そう言う文句って僕に言わせれば凄くナンセンス。製作側が意識するのは無論良いことだとは思うのだけれど、宣伝の時にそれを言うのはなんか違うかな、って思わなくもない。うん。

余談ですが、自分が生まれて初めて小説らしきものを書いたのは、10歳の秋のことでした。友人の家で飼っているリスを主人公にした小説で、ひょんなことから森に放り出されたペットのリスがふくろうのおじじやひよこやらうさぎやらの仲間と共に、家にいられなくなったペットたちの王国を森の中に築き、それでも自分は元の飼い主の下へと帰って行く、と言う筋立てでした。リスくんは帰りますけど、無論元のリスのままでは帰らないわけです。思えば、これってすごく『ホビットの冒険』に良く似た物語だったなあ、と思います。うん、途中で力仕事の時だけ熊に変身する船乗りとか出てきたしな。その熊人間主人公にしたスピンオフ的な話も書いてたくらい気に入っていたらしいんだけど(ノートが残っていないので判然としない) 明らかにこれ、ビヨルンだよな……。

以下は、単にああキーリ可愛いなあってのの吐き出し口です。あと殺陣についてごたごた。くだらないし余計なこといろいろ口走っているので縮めます。


そして縮めた途端に要らんネタバレに走ります。
ホントにねー、あんまりフィーリとキーリを可愛いとか思いたくないし、トーリンを格好いいとか思いたくないんですよ。死んじゃうから! あとで絶対泣きを見るから!! 五軍の戦いとか、五軍の戦いとか、五軍の戦いとかで!!! なんの反省も生かせてないよね! FotR観た時に、メリピピに剣を教えるボロミアのいいお兄ちゃんっぷりに、ああやっぱり兄上は兄上だなあ、超いいお兄ちゃんキャラ、やっぱりボロミア好きだわあ、とか後に起こることも忘れて和んでて、一時間後くらいにしゃくりあげて泣いた過去。あああ……つーか、『ホビットの冒険』って普通あんまり死にそうにないキャラが死にますよね。トーリンにしろ、フィーリとキーリにしろ。いや、いいんですけど、別に……
つーか、映画キーリはやんちゃっこで、顔はいいのにけっこうアホの子で可愛いんですよ。ビールのジョッキを両手で大事そうに持ってる辺りが最初に「あ、可愛い」ってなったところで。歌いながらお片づけする様子の楽しげなところや、トーリンが来た時の「あ、やべ」の顔やら、これはフィーリも込みでお兄ちゃんの話を「うんうん」って頷きながら聞いているところやら。そう言えば、この子はビルボが来るほうにかけてたのかな? どっちだろう。彼は馬も可愛いんですよね。黒くて(私は馬なら青毛が一番好きだ)、まるっこい星がついてて、口の周りもちょっと白くて。個人的にですが、星のある馬はやんちゃっこなイメージがあるので、馬共々かよ! って。トロルに向かっていく時のいい笑顔(ちょっと凶悪な顔になってる)やら、ビルボを脅かして楽しんでいるのや、その後に伯父さんに怒られて不貞腐れた顔になるのも可愛いし、裂け谷についた時にバーリンになんか訊ねてるのも可愛くて。あの子は画面に映っている時も大概にぎやかしいですが、はっきり映ってない時でもあっちでわやわやこっちでこちゃこちゃと、いろいろやってて面白いんですよね。その辺りは是非DVDでのんびり鑑賞したいところ。
あと、そうですね。
これは、体格と武器の所為やも知れぬ、と思うのですがトーリン、バーリン、フィーリ、キーリは剣をとっているときはかなりよく似た動きをするのですよね。丁度、ボロミアとファラミアがよく似た殺陣をつけてあったように(剣技そのものもそれなりに似ていますが、避け方なんかがそっくりです、あの兄弟)。映画ではバーリンの方が年上っぽいので、若りし日のバーリン(ちょっとだけ先輩格、乳兄弟みたいな感じ)とトーリンが共に稽古を積んできて、長じてトーリンが、丁度ボロミアがメリーとピピンにしていたように、フィーリとキーリに教えたりしてれば、そう言う関係って凄くいいなあ、って……
あと、トーリンの殺陣に下から掬い上げて敵の武器を撥ねるって動作があるのがお気に入りです。だって、あれ凄く理に適っているんだもの。剣道やってた頃、僕は140cmあるかなしかくらいだったんですが、特技は鍔迫り合いから撥ね上げての抜き胴でした。まあさして強くはなかったんですけど、それでもその手で自分より長くやってる人から一本もぎ取ったりしてましたので。背が低い場合、やはり下から相手の武器撥ねて、その隙を突いて討つって言う、ちょっとめんどくさいんですけど、そう言うの凄く実用的なんです。実用的と言えば、ビルボがつらぬき丸を両手で突き出すように持つってのも大概そうですね。もっとリーチがあるものだと判りやすいし、もっと初心者向けなんですけど。あの方式はすごーく怖がっている状態でも得物がしっかりしていればほぼ全自動で攻撃に転じることが出来るので。(ワーグを一頭やっつけてましたけど、正しくアレです) 斬ったり、殴ったりはある程度訓練要りますけどね。あの構えはもうホント、当たりさえすればなんとかなるんで。でも、多分マーティン本人は殺陣上手だろうな、って気はします。振り方へたれてる割に体幹しっかりしてんだもん。まあ、あの人基本的に姿勢が軍人さんだからな……逆にしっかりしてないのはキーリかな。弓矢は僕よくわかんないんだけど、剣は腕だけで振ってる感抜けてないところが何箇所か……ああ、若い人だなあって感じはします。まあドワーフ役だけあって、足元はしっかりしてるんでそんなに下手な感じはしないですけど。トーリンの安定感には適わないよなあ、やっぱり。私、あの人に二刀流をやらせてみたい。それくらいの素晴らしい安定感。しかも振りが大きくて、迷いが無くて、本当にうつくしくて。西洋剣でここまで思わせてくれるってなかなかないですよ、ほんと。ああ、王様なんだなあ、って思います。彼の殺陣を見ていると、PJ監督がインタビューで語っていたリチャードをトーリンにした理由(立っているだけで目を引くような、王族としての存在感云々だったか。そう言うの)やら、作中でバーリンが語っていたトーリンへの、王への想いってのがほんとひしひしと身にしみてくるような気にさえなるの。殺陣見てるのがすっごく好きだから、多分そう言う解釈で作ってるんだろうなあってシーンが僕にとっては言葉じゃなくても、凄く雄弁なんだ。

つーわけで、またも書いてる自分でうんざりするくらい長くなりましたが、この辺で。

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