時間じゃないよ。
年齢で。
『PEACE MAKER 鐵』6巻。
5年ぶりの新刊とのこと。(帯情報)
5年、5年か……わお。意外に短かったような、そうでもないような。でも、月日はしっかり流れるもので、随分年上のお兄さんだったはずの彼らの年齢を、私は追い越そうとしている。それに衝撃を受けたのは、別の作品だったのだけれども。それだけの時の流れがあってからの、今の自分がこの話を読むことをありがたく思う。多分、あのまま普通に連載が続いていたとして、同じ話が発表されたとしたら。自分には、ちょっと受け入れ難かっただろうから。
で、ね。油小路ねー、なんかねー、ほんとにねー、もーねー。
オリジナル要素は多々あれど、最後の遣る瀬無さはきっちりと油小路な感じだった。読み始めるまで物凄くうだうだ言って、何故か酒宴まで張ってみたりしたのだけれど、読み始めてしまえば案外怖いこともなくてね。悲しいには、悲しいんだけれども。それは、どうしようもないのだし。
皆なあ、すごく格好いいからさ。
その格好良さが切ないよ。
あと、甲子太郎さんの平助さん考が正鵠を射ているのがなんか意外というか、甲子太郎さんは甲子太郎さんなんだなあ、と思った。見ること、取り入れることは出来る人だったんだと思うんだよね。その発露が問題なわけで。
一さんの視点は、やっぱり読者に近いのかなあ。でも、貴方は其処にいるのだから。関わればいい、絡めばいい。それで、誰も怒ったりしないよ。それが貴方の選択なのだから。……そう考えると、一さんはやっぱり平助さんと同い年なんだなあ、と思う。鈴の話は、これで終わりなんだろうか。微妙なところなんだけれども。一さん凄い容赦なしだったからなあ。
副長の洋装がやっと正面から見られて幸せでした。副長が意外と取り乱していたので、何事かと思いました。ススムさんは偉いと思います。でも、あの鉄砲完成しちゃったんだね。今までのところ、経緯は違っても結果は歴史通りで変えられない、と言う。本当に一さんが言うとおりのパターンで話が進んでいるから。あの鉄砲にはやはり嫌な予感が付きまとう。それが何時何処でなのかは判然とはしていないのだけれど、ススムさんの死因は鉄砲傷なんだ。なんだかもう、何を書きたいのかよく判らなくなってきました。
あと、すごく水を差すようなこと言うけど、三馬鹿の出会いっぽい一コマの新八っつぁんが凄く可愛かった。きっと、平助さん鉄君にしたみたいな挨拶したんだろうなあ。
なんと言うか、ピスメはね。
好き度で言ったら、他の作品が勝る場合の方が多いと思う。結果的には受け入れられていても、苦手な要素は多いですから。でも、やっぱりあの時代の、あの人たちに興味と好意を抱くきっかけになった作品なわけなのだから、それはもう特別で、大事で。
ここで話が進むと……あの、現実にはとっくに過ぎたことなので、こう言う表現もおかしいのですが……現実に、話が進むような。誰かが亡くなってしまえば、それは本当に死んでしまうような。
そんな気がします。
で、あともう一言あるんだけど、やっぱり照れ臭いので縮めるよ。
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