なんかいろいろ惜しいんだよなあ。

れっつ幕末。あんなところに劇場あったんだ、ってんで、『FRAG-新撰組Vermilion Order-』 の横浜千秋楽見てきました。なんかなあ、いろいろ惜しい。取り敢えず東京公演はまだ残っているので詳細は縮めよう。

そう言えば、CSで久しぶりにER10とか見たんだけれども(ってゆーか、やってると見てしまうERの不思議) ラストシーンのプラットの格好(紫のシャツに血糊付き、グラサンのでっかい黒人)で歩いたら、平日朝8時過ぎの品川駅でもモーゼになれる、と僕は予言する。

あ、あふたーれぽーと確認した……うわああ、写真……
いや、多分これは、その後自分トコの分買ってる時じゃあないかな……うん。(地味に私信)

『FRAG-新撰組Vermilion Order-』
・舞台狭い、人多すぎ。危ない
・鴨兄がインテリやくざ。でも、あの人にそんな未来が見えていたのかは微妙な気がする
・山南派ってなんか新しいな
・土方さんの常に人の喉元狙っているような、飢えたような視線が印象的
・殺陣は取り立てて上手い人も目だって駄目な人もいなかった。総司さんが尾関さんと戦っているのの最後の一手だけ、ぶちっと何か切れたような音がしたような気がしたくらいに切れていたのは印象的だった
・朱雀って結局なんなん
・高城元気の脅威のショタっぷりが……信じられるか、あの人あれで三十路だぜ……(調べた)　初めて生で観て聞いたけど、10年近く前に聞いたままのハイトーンボイスでなんか要らん方向に感激した
・仲良しの新八さんとサノさんが微笑ましい。背中の刺繍も、襷掛けなのもお揃い可愛い。そんでもって、ぶつくさ言う新さんをお姫様抱っこで持って行っちゃうサノさん。なんなのもー、君たち
・衣装が現代のやくざっつーかちんぴら風味で見てて面白かった。それぞれのふたつ名由来の刺繍が背中についているんだけど、鍬さんのがえっらい可愛らしいまんまるっちい字体でMurderって書いてあってなんかツボだった。可愛い
・ちなみに、ふたつ名で一番お気に入りなのは、一さんの「酒天阿修羅」
・今にも「伯父貴!」「坊主!」とか始めそうな総司さんと源さんの仲良しっぷりが可愛い
と、まあ面白くて、インパクトあったのはそのくらい、でー。
なんかこう、何をしたいのかとか何を言いたいのかって言うのはなんとなく判るんだけど、どたばたしすぎだし、人多すぎだし、でイメージ纏まってなくて、結 局なんなのよもー、ってなっちゃう。惜しいね。一こま一こまは楽しいんだけど、全体を通すと何も残らない。惜しいね、実に惜しいね。不用意に人を増やすよ り、尾関さんみたいなタイプを視点に据えるなら、もっとこう先まで行く人との絡みを増やして、先へ行く展望を見せるとか、どうしたって途中までしか行かな い人とのやりとりを増やして何故残るのかを自身の言葉で言い切るほどにさせてしまうとか……もっとやりようはあると思うんだけれども、な。格好いい人たち いっぱい集めて、だからまあ目の保養にはなるけれど、それ以上にはならんよ。あ、でも一さんとか総司さん辺りはなんかこう追いかけたくなる感じした。一さ んは時々左利きモードだったかな? ちょいちょい振りに違和感を覚えて、よく観ると左利きで。でも、右でやってた時もあったし。謎だったし可愛かった。総司さんは、あんまり総司さんに話が行 かない話だったから。もう少し彼の総司さんを見て見たいような気がしたってことは、上手かったんだろう。度々ソデから舞台中央付近くらいまでの距離を飛び ついてくるので、源さんとか近藤さんとかの腰が心配です。
ちなみに、尾関弟の方は覚えがあったのですが、兄の方はなかったので調べてみたら、うん、あー、そー、ってなりました。ん、そーゆー役回りにするなら下手 に実在の人持って来るより作って、一からちゃんと説明しちまった方が判りいいよ。まあ、自分、これが三部作とかだって劇場行ってから知ったくらいなんで単 に勉強不足のような気がしますけれどもね。