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概ね日付が変わる頃書いているので昨日と今日の境目がおかしい。幕末と人形と文学的な何かを愛している。
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部屋中の服をとりあえずクローゼットに詰めてみて、思う。
そんなに数はないハズなのにね。
このコートと鞄の量はなんなのだ、と。
どう考えてもブラウスの枚数よりコートの類の枚数の方が多いというこの現実。
やや、絶望。
でも、新しい鞄が欲しいな。
斜めがけ機能は必須アイテムで。
大学ノート入るくらいのサイズでいいから、薄手。リュックになるようなタイプだとなお可。

桜庭一樹の新刊買いました。
昨日。
……駅の本屋さんに朝行ったら売ってたんだもの、普通買うじゃない。雨だったからちょっと後悔したけど。
んで、読んだ。
なんつーかこう懐かしいー。
てゆーかちゃんと完結まで進んでよかったー。
桜庭一樹の本はどうにも僕が見る限りふたつ、お話に種類があって。
一つは、赤朽葉とか、『私の男』みたいな、どっちかっていうと「女」のでろでろした感じのお話で。
も一つは、砂糖菓子とか七竈みたいな、本当に本当の「少女」の物語で。
お話の終わり方で言えば前者の方がどこか明るく突き抜けていて、途中は兎も角読み終わった後はそっちの方が気分がいいのだけれど。
僕はどちらかと言えば後者の方が圧倒的に好きなわけで。
あの、もの寂しいもの足りない、寂寥感というか焦燥感掻き立てられるような終わりかたする「少女」の物語の方が圧倒的に好きなわけで。
つまり、何がいいたいかって言うと、『荒野』は後者のパターンで、もの凄く好きだ、という話。
あと『荒野』には地の利がある。
荒野ちゃんたちくらいの頃、もう少し大きかったけど、僕らもあの辺りにいた。住み着いてた。いや、住んでないんだけど、確かに住み着いてた。単行本版にはなかったけど、アレが最初文庫で出たときにはね、地図がついてて。もうその時はネタでしかないような気が、したんだけれども。(発売当初、はしゃいでいろんな人に見せびらかして歩いていたから、記憶している方もまだいるだろう、多分)
学校の大きな窓から、観音様を目印に「あっちが荒野んち、あっちが神無月んち」なんて指差しては笑っていたわけだ。
だから、そう。荒野の乗り降りする駅っていうのはものすごーーーーーーーーーーく鮮明に、思い出せる、描き出せる、わけで。
少女時代っていうのと、その土地の部分で、ものすごおく、懐かしくなって。
電車の中で読むんじゃなかった、とちょっと後悔した次第。今でも、あの辺りの一部を通り過ぎながら暮しているからね。「ああ、この駅で神無月降りるんだ」って思ったらちょっとこう、ぶわっとね……でもあの駅、当時から比べて随分綺麗になりましたよね……もうほんと、驚くくらい……
……なんでもいいけど「やまのうち」ってあの辺りの地名であるよね、確か……そんな住所でしたよね、多分……あれ、やまのこしだったかな、でもそれは人名だったような気がする……まあどっちでもいいや。

そして、そんな本を売っていた本屋で見かけたポップに関する笑えない落とし噺を一つ。
「(個人的に)なおきしょうとあくたがわしょう両方あげたい」
……いや、無理だろう、それ。
大丈夫か、この店。
いや、店員。
でも、本屋だしやっぱり大丈夫かこの店。
平仮名で書いたのは、せめてもの自制心。(多分、僕の)
じゃあ何が違うんだって聞かれたら精々「なおきしょうとる本のがたのしい」くらいしか答えられないんだけど。
でも、違うことは知ってる、いちおう。

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