寒くもなく、暑くもなく。ほどよい春の天気の一日。
不肖ほびっと人生三度目の日野の地を踏んでまいりました。
いや、十一日にも行くんですけれど。
贈友談話のことを知ったらいてもたってもいられなくって。
史料、というか本のためなら諸経費含め一冊1万円くらいまでなら特に問題ないんだって。言うなればスーパーでペットボトル飲料買うくらいの感覚。1万円くらいになると、コンビニでちょっと高めのミネラルウォーター(酸素入りとかそういうヤツ)買うくらいの、ささやかな贅沢感覚になります。それ以上の価格の本は残念ながらまだ買ったことはないです。
まあしかし、それだけのために行くのも微妙ですし折角なのでまだ中をちゃんと見たことのない日野宿本陣に脚を運びました。連休初日といった風情ですが、辿り着いても誰もいない、という……いや、見学者が。その分一時間半くらいかけてたっぷり案内して頂けましたし、ささやかながら立ち入り禁止ゾーンにも入れていただいちゃいました。えへへ、改めて有難う御座います、案内のおじさまxxx でも流石に「土方さん好き?」って言われて言いよどんでしまって「あれ、嫌いなのかな」って言われた時には、本当のことをとてもとても言い出せませんでした。いえない、副長はもう好きとか尊敬とかそういう通り越したところで僕の心に住み着いてるだなんて、そんなこといえない!
うん、で。
玄関のような、今で言えば三和土といった趣の、勿論広かったですが……そういうところに降りさせてもらったのです。「垣間見」るところを表から見るために。大工ってすげぇな。後は説明をふむふむと聞きつつ、鉄くんが匿われたというお部屋でぼーっと端座したり(なんかあの部屋半端なく居心地いいんですけど……)、畳が新しかったのでその匂いを楽しんだりして帰りました。
一番の収穫はちょっと鍬次郎さんが愛しくなったことかと思います。
見習大工さん!
いや、あのだとしたら可愛いなって……ごにょごにょ。
しかし写真撮影自由って太っ腹ですね。普通ああ言うところって入り口の門くらいは撮れても室内はまず禁止されてるでしょ。でもどこでも撮っていいよ、ただし脚立は使わないでねって感じで……生憎とカメラを持っておりませんでしたし、元々そんなに写真を撮る方ではないので撮りませんでしたが。
でも、室内の空気とか良い感じで、日本家屋ってやっぱりこれくらいの不愉快な時期に一番気楽に暮せるように出来てるのだな、と思いました。冬寒そうだけど。
あと帰りがけに新宿で紀伊国屋によって、しこたま、というほどでもないんですけど本を購入。
その内の『相棒』という本を帰りの電車なかで読みました。
ドラマの話ではないです。
土方さんと龍馬さんがタッグを組んで将軍暗殺計画の下手人を探す、というようなお話です。
史実的にはいろいろどーよ、とか微妙に予想がつきすぎてラストがあんまし……とかいろいろあるんですが、その好きとか尊敬とかいろいろ通り越したところにいる副長のナイスツンデレっぷりが素敵でした。龍馬さんと土方さんの会話だけでご飯三杯くらいいけるんじゃないかと。
なんとなく、所謂司馬史観に毒されているような気はしましたが。
でも、あの場所に一さんがいることは個人的には結構好きなシチュエーションなので別にいっかなぁ……と思いつつ。
しかし私この話読んでる間中、どうにかしてタイムスリップして永井様に胃薬をお届けしたくて仕方ありませんでした。ち、ちゅうかんかりしょく……
贈友談話の方もちょっとだけ読みました。
何分これは史料ですし、ぶっちゃけ文章自体があまり判り易いとは言えないので(とりあえず子ども好きらしい、ということは判った)これは時間が掛かりそう。特に「二」の方。漢文でメモをとったようなあの文章を読解するのはさすがにちょっと厳しいかもしれません。前半戦はそれでも結構判り易いのですが。
当時の風潮なのかどうか知りませんが、文章中一人称が「寅」な相馬さんは可愛いと思います。寅さんって呼ぼうかな……(やめれ)
碑では「理三郎」だったけど相馬さんが「利三郎」って書いてるからこれからも「利三郎」で行こうとか。
そんなことを考えてます。
あと、文章的に判り辛いのとは別に、地名と人名の「相馬」の区別が微妙につかなくて四苦八苦。もう少し興味がある人以外の総括的なところを勉強した方が良さそうです。
そろそろ5月なので新撰組マイブームシーズン到来なのです。
毎年5月6月になって徐々に温くなって湿度が上がってくると、どうしようもなく彼らが恋しくなります。年末年始にもなります。前回の年末年始のマイブームは最初にはまったときとほぼ同じくらいにでかかったので、あんまり時を置いてない気がするのですが、やっぱり5月近くなってちゃんとマイブームがやってきています。前回もそうでしたが、今回も引き続き流山以降、北行時代の新撰組及び相馬さんがマイブームです。3分暇があれば妄想できますよ、いろいろと。(……)
PR