と、ゆーわけで。
最近どうにも人形付いてましたが、本職(本職?) の幕末ネタを補給すべく、国立公文書館の春の特別展「旗本御家人Ⅱ 幕臣たちの実像」を見に行ってまいりました! いやあ、眼福眼福。Ⅰは行こうか行くまいか迷っている間に終わってしまって哀しかっただけに、嬉しい! しかもⅠの時のパンフレットまで頂いてしまった。二重に嬉しい!! 何が凄いってこれ、入場無料で見られるんですよ~ほんとにタダでいいのかな、ってくらい楽しい資料のオンパレードで、仕事が終わってすぐ駆けつけたんで、ついたのが18時半くらいだったんだけど、閉館まで居座っちまいました。えへへ。あ、でも意外と? 盛況な感じで。滅茶苦茶混んでいるわけではないですけれども、やっぱり自分と同様仕事帰りのリーマンとか、入場できる時間ぎりぎりに駆け込んできたOLっぽいおねーさんとか、いろいろいて。大体どの展示物の前にも、常に人がいた感じだったかなあ。こんな風に週に1,2回でいいから、少し遅くまでやってくれるだけで世の中の博物館とか美術館とか、もっと人が入るんじゃないかと思った。
展示の中身は概ね公式HPに書いてある通りで、「幕臣たちの実像」と言うとおり、幕臣、つまりまあ江戸時代のお役人さんたちの日常に係る記録や、書類なんかで。あー、ほら、みんなこう言う時を経て、大きくなっていったんだなあ、とにまにましながら眺めていた。どっかで見た名前だなあ、って思っていたら庄内藩の藩主だったり。大名屋敷? 辺りの地図なんか知った名前が多くて見てるだけでわくわくした。(そう言う問題じゃないと思う) あと、お城の図面? の複製が売ってた。一枚1000円。笠間城と大垣城のを買って、並べて部屋に貼りたいなあ、とか思った自分は、相当の阿呆だと思う。
そうそう、そんで今回最終的に見に行きたい自分の背中を押したのは、大鳥さん関係の資料だったんですが……! 何、この人。字、めっちゃかわいい……っ!! 特にあの「友」とかの払いの多い字とか、すっごいくるんくるんしててかーわいーの。何アレ、丸文字の走りか! (違います)
えー、こほん。
いや、あのその後の建言の話とか、やっぱりこの人頭いいんだなあ、って感動したりしましたよ? うん。なんだろう、頭いいって言うか、こう……政治家とか、そう言う所謂権力者的立場にいるのに、どっか一歩引いたところでものを見ているイメージ。欧米視察の時のメモってか報告書を読んだときも思ったけど、なんっか一歩引いて笑ってものを眺めている。そんなイメージの人です、大鳥さんは。
……だったらなんで戦では負けるんだ……
常々思うけど、こう言う人たちも今を生きる人と同様、何十年、100年単位で未来の小娘に、こんなきゃーきゃー言われると思っては生きてなかったんだろうなあ。知ったらどう思うんだろう。個人的には、一歩引いてるくせに、そう言うのはナチュラルに受け入れそうだっつーのが僕の中の大鳥さんクオリティ。
……私は彼の事が大好きです。
あと、個人的に最近ちょっとマイブームの小野友五郎さんの資料なんかも展示してあって、面白かったです。この人については、まだまだ勉強中なんで「おお!」って思っただけだったけど。きっと何ヶ月とかしてから「嗚呼、あの時の!」に替わると思う。何ごとも見ておいて損はない。ん……それと、草書の類がじわじわ読めるようになっている自分にちょっと感動した。まだまだ大まかな文章の流れが拾い読みできて、ってなレベルだけど、解説のパネルと照らし合わせながらだったら、それだけでも出来れば十分判別できる。とてもゆっくりだけど。でも、まったく判らないで判ったフリしていた頃よりずっと面白くて、ちょっと感動した。こう言う勉強なら、もっとしたい。
そして、帰りはお約束で地下鉄の駅で盛大に迷子った。なんだかよく判らないけど、大手町から東京駅に行こうとして地下街歩いてたらジャンプショップがあった。意味わからん。や、行きも若干迷ってたけど。それより、行きは地下鉄に思ったより長時間乗らなきゃいけなくてちと辛かった。あの距離は多分限界値だわ、一人だったし。なんでだか判らないけど、昔から東京の地下鉄は苦手です。乗ってる内に目回ってくる。好きにはなれないけど、京都とかのは平気なんだけどなあ……
あと、皇居のお堀の周りの夜桜がすごく綺麗だった。程よく満開で、強い風が吹くとちらちら舞い落ちる感じで。花が割と纏まって咲いてて、花びらも小さくてちょっと縮れた感じの桜だったんだけど……んー、染井吉野とは違ったのかな。ただ、桜は綺麗だったんだけど、やたらとお堀の周りを走っている人がいて恐かった。健康志向だかなんだか知らないけど、そう広々しているわけでもない歩道で、あんなひっきりなしに走っている人がいたら、危なくっておちおち歩いてもいらんない。変なブームはやめたほうがいい。
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